Women In Strength: 受け入れるべき新たなトレンド
フィットネス業界はいま、大きな変革期を迎えています。その中心にあるのが「女性のストレングストレーニング(筋力トレーニング)」の広がりです。これまで「重いウエイトを持つと体が大きくなりすぎる」という根強い誤解がありましたが、そうした時代は終わりを迎えました。2025年以降も、この流れはさらに加速していくでしょう。
女性たちは健康や長寿だけでなく、身体的・精神的な強さを求めて積極的に筋力トレーニングに取り組み、社会的な固定観念を打ち破っています。施設運営者にとっては、この拡大する市場に応えることで、新しい顧客層を惹きつけ、継続的な成長を実現できる絶好の機会です。Stylistの記事によると、TikTokはZ世代にとって次のフィットネス発信の場となっています。特に「強くなること」を目指す女性の姿が注目されており、ハッシュタグ #femalebodybuilders はすでに620万回以上再生されています。
このトレンドを後押ししているのは、女性スポーツへの注目度の高まりです。WNBAやNWSLといったプロリーグは、フィットネス業界のパートナーとして存在感を強めています。視聴率の上昇や女性専用スポーツアリーナの登場も、トレーニング需要を後押し。施設運営者にとって、影響力のある団体と連携し、 熱心にな観客層を引き込む絶好の機会となっています。
女性は以前からアスリートのようにトレーニングしていましたが、近年ようやく広く認められるようになってきました。その結果、プレートロードマシン の需要は過去最高水準に。筋肉をつけることへの価値観が変わり、女性も「強さ」や「筋量」を求めるようになっています。さらに、女性アスリートを前面に押し出すブランドと歩調を合わせることで、施設運営者は需要拡大に対応し、女性を力強くサポートする環境を整備できます。
Health & Fitness Associationの記事によると、ストレングストレーニングへの関心は女性やシニア層を中心に広がっており、メーカーはより高度なプレートロードマシンなどを投入しています。また、大学スポーツ界では「トランスファーポータル」により選手の移籍が増加。その結果、短期間でフィジカルを整える必要が生まれ、多くの大学が効率的に筋力を養えるプレートロードマシンを導入しています。特に女子アスリートにとって、ケガを防ぎながら素早くパフォーマンスを高める手段として有効です。
最近のデータ によると、NCAA女子競技への参加者数は2020-21から2021-22にかけて5%増加しており、需要は今後さらに高まる見込みです。
学生レクリエーションセンターは、スペースを運動施設に似せて変換することにより、この傾向に適応しています。大学に通う女性の数が男性よりも多いため、これらのセンターには、高まる需要に対応するための最新の筋力トレーニング機器が装備されています。ハイレベルなスポーツで強い女性が注目され、ソーシャルメディアで彼女たちが関与することで、若い女の子たちは自分の強さと能力を信じるようになり、フィットネス業界の持続的な成長を後押ししています。スポーツ界での女性の人気の高まりを利用することは、この傾向を利用しようとしている施設にとって有益かもしれません。
Beyond Sport Newsの記事によると、66%の女子が「女性アスリートの影響でスポーツに興味を持った」と答え、72%が「スポーツを楽しんでいる」と回答しています。
研究者たちは、男女の筋力トレーニングにおける違い(ケガの発生率やバイオメカニクス、睡眠・栄養の違いなど)に注目。「女性は男性と同じ方法でトレーニングすべきか?」という議論も進んでいます。こうした研究により、女性特有のニーズに合わせたトレーニングプログラムが整備されつつあります。
Ladies Who LiftとThe Health and Fitness Instituteによると、女性はジム内で限られたスペースにとどまらず、ケーブルマシン、フリーウエイト、プレートロードマシンなどを自在に使い分けて目標達成を目指していることも分かっています。
2025年、「Women in Strength」という潮流はフィットネス業界を大きく変えています。これは女性を力づけるだけでなく、施設運営者にとっても大きなビジネスチャンスです。女性向けに特化したプログラムや設備を整えることで、会員数の増加やリテンション強化、ブランド認知の向上が期待できます。すでに多くのブランドが「強い女性」をキャンペーンに登場させています。施設運営者も、インクルーシブでエンパワーメントを重視した環境を整えることで、その魅力をさらに高められるでしょう。教育と研究が進む中で、女性のストレングストレーニングはさらに普及し、次世代を鼓舞し、業界全体の持続的成長を牽引していくはずです。
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